ダイビング保険は必要?加入すべき理由と選び方をわかりやすく解説

2026/8/30Dibee編集部#保険#安全#費用#ダイビング
ダイビング保険は必要?加入すべき理由と選び方をわかりやすく解説

「ダイビング保険って本当に必要なの?」——申込み画面でオプションとして表示される保険を前に、入るべきか迷った経験がある人は多いのではないでしょうか。この記事では、ダイビング保険が推奨される理由と、専用保険・旅行保険という2つの選択肢の違いを整理し、自分に合った選び方を考えるための材料をまとめました。

ダイビング保険は必要か

シャカサインを出しながら潜るダイバー

ダイビング保険への加入は法律上の義務ではありませんが、国内の健康保険で十分にカバーされないリスクがあるため、加入が広く推奨されています。ダイビングは他のスポーツと異なり、減圧症という水圧特有のリスクを伴う点が、保険の必要性が語られる大きな理由です。

減圧症の治療には高圧酸素治療(再圧治療)が用いられることがあり、この治療が保険適用になるかどうかや自己負担額は状況によって異なるとされています。また万一の際に海外や離島でヘリコプター搬送が必要になった場合、搬送費用自体が健康保険の対象外になることも一般的に知られています。こうした「起こる確率は低いが、起きたときの負担が大きい」リスクに備える手段として、ダイビング保険が位置づけられています。

健康保険とダイビング保険がカバーする範囲の違い

項目国内の健康保険ダイビング保険(専用保険・旅行保険の特約)
一般的な病気・ケガの治療費自己負担1〜3割で保障保険の種類により上乗せで保障される場合あり
減圧症の高圧酸素治療適用可否・自己負担が状況により異なる保障対象とする商品が多い
国内での救急搬送対象外(自費)の場合が多い保障対象とする商品が多い
海外でのヘリ搬送・救助費用対象外保障対象とする商品が多い
賠償責任(他者への損害)対象外保障対象とする商品が多い
レンタル器材の損害対象外一部の商品で対象

上記は一般的な傾向であり、実際の保障内容・金額は保険会社・プランごとの約款で異なります。加入前に必ず各社の公式情報を確認してください。

ダイビング専用保険とは何か

港の地面に並べられたタンクとレギュレーター一式

ダイビング専用保険とは、スキューバダイビングによる事故を主な対象として設計された保険で、年間を通じて何度潜っても契約期間内であれば保障が続くタイプが一般的です。DAN JAPAN(ダイバーズ・アラート・ネットワーク・ジャパン)が提供するレジャーダイビング保険はその代表例として知られています。

専用保険は、減圧症治療や再圧チャンバーでの治療、緊急搬送など、ダイビングに特化したリスクを想定した補償内容になっている場合が多く見られます。国内外を問わず年に何度もダイビングに行く人にとっては、旅行のたびに保険へ加入する手間が省ける点もメリットとして挙げられます。

ダイビング専用保険を検討する際に確認したいポイント

  • 契約期間(1年間など)と、その間の潜水回数に制限があるか
  • 高圧酸素治療・再圧治療が補償対象に含まれているか
  • 国内潜水のみか、海外での潜水も対象になるか
  • レンタル器材の破損・盗難が補償対象か
  • 保険料と自己負担割合(免責金額)

具体的な保険料や補償上限額は保険会社によって異なるため、複数の保険会社の公式サイトを比較した上で、自分の潜水スタイルに合うプランを選ぶことが勧められます。

旅行保険でダイビングを補償する方法

海外旅行保険や国内旅行保険の中には、スキューバダイビングを補償対象に含められるプランがあります。年に数回、旅行の一環としてダイビングをする人にとっては、旅行保険にダイビング特約を付ける方法が向いている場合が多いとされています。

一方で注意したいのは、すべての旅行保険がダイビングを標準で補償しているわけではない点です。「危険なスポーツ」として補償対象外に指定されている旅行保険もあれば、追加の保険料を払うことで補償対象に加えられる商品もあります。加入前に、申込み画面や約款で「スキューバダイビング」の記載を必ず確認しましょう。

ダイビング専用保険と旅行保険の比較

比較項目ダイビング専用保険旅行保険(ダイビング特約付き)
向いている人年間を通じて複数回潜る人年に数回の旅行でダイビングをする人
契約の単位年間契約が一般的旅行期間ごとの契約が一般的
ダイビング特化の補償手厚い傾向(再圧治療等)商品により差が大きい
旅行中の他のトラブル(盗難・遅延等)対象外のことが多い対象になる商品が多い
加入の手間年1回の手続きで済む旅行のたびに加入が必要

どちらが優れているというものではなく、潜水頻度・渡航先・他の旅行リスクへの備えたい範囲によって向き不向きが分かれます。両方を比較検討し、不明点は保険会社に直接問い合わせることをおすすめします。

ショップの保険と個人の保険はどう違うか

多くのダイビングショップは、ツアー参加者を対象とした賠償責任保険・傷害保険をあらかじめ契約しており、基本料金にその保険料が含まれています。ただしこの保険は、多くの場合ショップの賠償責任やツアー中の事故を主な対象としており、参加者自身の治療費や搬送費用まで十分にカバーする設計にはなっていない場合があります。

つまりショップの保険と個人が加入する保険は、カバーする範囲が異なるという前提で考える必要があります。特に減圧症治療や海外でのヘリ搬送のように高額になりうるリスクは、個人の保険で備える部分として語られることが多い項目です。申込み前にショップの保険で何が補償されるかを確認し、不足すると感じる部分を個人の保険で補う、という順番で考えると整理しやすくなります。

ツアー参加にかかる費用全体の内訳はダイビングの追加料金 内訳ガイド|レンタル・乗船料・離島料金はいくら?でも解説しています。保険料以外にどんな費用がかかるかを事前に把握しておくと、予算計画が立てやすくなります。

体験ダイビングでも保険は必要か

浅瀬のサンゴの上を泳ぐダイバーを真上から撮影した空撮写真

体験ダイビングであっても、水中に潜る以上は減圧症などのリスクがゼロとは言えないとされています。浅い深度・短時間の潜水であっても油断せず、保険の要否を考えることが勧められています。

体験ダイビングの基本料金には、賠償責任保険・傷害保険が含まれているプランが一般的です。ただし補償内容・上限額はショップやプランによって異なるため、料金に含まれる保険の範囲を予約前に確認しておくと安心です。持病がある方や体調に不安がある方は、保険の要否を含めて医師やインストラクターに事前に相談することも重要です。ツアーの日程を変更・中止する場合の費用についてはダイビングのキャンセル料相場|前日・当日はいくら?日程変更との違いを参考にしてください。

ダイビング保険への加入は個人の判断

ダイビング保険への加入は最終的に個人の判断に委ねられています。この記事で紹介した内容はリスクの一般的な傾向であり、実際に加入するかどうか、どの保険会社のどのプランを選ぶかは、自身の潜水頻度・健康状態・渡航先などを踏まえて判断することが大切です。

減圧症や持病に関する医療的な判断は、この記事のような一般情報だけで完結させず、必要に応じて医師やインストラクターに相談してください。那覇エリアでダイビング全体の費用感を把握したい方は那覇のダイビング料金相場2026|体験/Cカード/ファンの費用を徹底比較もあわせてご覧ください。

まとめ

マスクとシュノーケルを着けて水中で並んでカメラに手を伸ばす2人

ダイビング保険は法律上の加入義務こそありませんが、国内の健康保険では減圧症治療や海外での救助・搬送費用を十分にカバーできない場合があるため、加入が広く推奨されています。年間を通じて潜る人はダイビング専用保険、旅行の一環でダイビングをする人は旅行保険にダイビング特約を付ける方法が、それぞれ向いている場合が多いとされています。どちらを選ぶにせよ、補償範囲を約款でしっかり確認し、不明点は保険会社やショップに直接相談した上で、自分に合った備え方を選びましょう。

ダイビングプランを探す → ショップを探す →

よくある質問

ダイビング保険は必ず加入しなければいけませんか?
法律上の加入義務はありません。ただし国内の健康保険は減圧症治療で使う高圧酸素治療や、海外での救助・搬送費用を十分にカバーしない場合があるため、多くのダイビング関連団体やショップが加入を勧めています。最終的には個人の判断ですが、リスクの内容を理解した上で決めることが大切です。
健康保険だけでは何が足りないのですか?
国内の健康保険は病気やケガの治療費の一部を保障する制度で、減圧症治療に使われる高圧酸素治療は保険適用の可否や自己負担額が状況によって異なるとされています。また海外でのヘリコプター搬送や救助費用、賠償責任などは健康保険の対象外です。この部分を埋めるのがダイビング保険の主な役割です。
ダイビング専用保険と海外旅行保険はどちらがいいですか?
潜水回数が多い人や国内外で継続的にダイビングをする人はダイビング専用保険(年間契約型)が向いている場合が多く、年に数回の旅行でダイビングをする人は旅行のたびに加入する旅行保険にダイビング特約を付ける方法が合っている場合が多いとされています。どちらも一長一短があるため、自分の潜水頻度と照らして選ぶのが基本です。
国内旅行保険でもダイビングは補償されますか?
保険会社・プランによって異なります。スキューバダイビングを補償対象外としている国内旅行保険もあれば、追加保険料を払うことで補償対象にできるプランもあります。加入前に「スキューバダイビング」が補償対象に含まれるかを約款で必ず確認してください。
体験ダイビングだけでも保険は必要ですか?
体験ダイビングであっても水中に潜る以上、減圧症などのリスクはゼロではないとされています。多くのショップは体験ダイビングの基本料金に賠償責任保険・傷害保険を含めていますが、補償内容や上限額はプランによって異なるため、申込み前に確認しておくと安心です。
ダイビング保険の保険料はどのくらいですか?
保険会社やプラン内容によって幅があり、具体的な金額は各保険会社の公式サイトで確認する必要があります。年間契約型・旅行ごとの契約型のどちらも複数の保険会社が商品を提供しているため、補償内容と保険料をあわせて比較することをおすすめします。
ショップの保険に加入していれば個人の保険は不要ですか?
ショップが契約している保険は、多くの場合ツアー中の事故に対する賠償責任保険であり、参加者自身の治療費や搬送費用を十分にカバーする設計にはなっていない場合があります。ショップの保険で何が補償されるかを確認した上で、不足する部分を個人の保険で補う考え方が一般的です。
海外でダイビング中に事故が起きた場合、どのくらい費用がかかりますか?
搬送手段や治療内容によって金額は大きく変わり、一概には言えません。海外でのヘリコプター搬送や集中治療は高額になるケースがあると一般に言われており、こうした高額リスクに備える目的で保険加入が推奨されています。正確な費用感は保険会社や医療機関の情報を確認してください。