ダイビング講習は落ちる?不合格の実態と本当に不安な人が知るべき対処法

「講習に落ちたらどうしよう」「泳げないし、体力にも自信がない」——ダイビングライセンスの取得を考え始めると、この不安で申し込みをためらう人は少なくありません。この記事では、講習に明確な「合否判定」があるのかという実態と、多くの人が本当に困っている体力・恐怖心・相性への具体的な対処法を整理します。
ダイビング講習に一発勝負の合否判定は基本的に無い
スキューバダイビングのオープンウォーター講習には、一度の試験で不合格が確定するような仕組みは基本的にありません。学科試験は間違えた箇所を復習して再受験することが前提になっており、実技もできるまで繰り返し練習するのが一般的な進め方だからです。

学校の入試のように「その場で不合格が確定し、後日また一から挑戦し直す」という設計にはなっていません。講習は「潜れるようになるまで一緒に練習する」プロセスに近く、インストラクターの役割も「合否をジャッジする試験官」ではなく「できるようになるまで並走するコーチ」に近いものです。
なぜ「落ちる」というイメージが広まりやすいのか
「講習」「試験」という言葉の響きから、学校のテストのような合否判定を連想しやすいことが理由の一つです。加えて、SNSや口コミで「厳しかった」「怒られた」という体験談が目立つと、実態以上に不安が増幅されやすくなります。実際には、学科・実技のいずれも復習と反復を前提とした設計になっている場合が多いとされています。
学科試験は間違えても復習すれば先に進めることが多い
学科試験で正答率が基準に届かなくても、その場でコースが打ち切りになることは一般的ではありません。間違えた問題の該当ページをインストラクターと一緒に読み直し、理解を確認したうえで再度テストに臨む、という進め方をとるスクールが多いとされています。
学科試験の一般的な流れ
| 段階 | 所要時間の目安 | 落ちたらどうなるか(一般的な扱い) |
|---|---|---|
| 事前学習(テキスト・e-Learning) | 3〜5時間程度 | - |
| 各章の確認クイズ(全4〜5章) | 各5〜10分程度 | 間違えた箇所を復習し再確認するのが一般的 |
| 最終学科試験 | 30〜40分程度 | 該当分野を復習し、再受験できる場合が多い |
| 復習・再確認にかかる追加時間 | 15〜30分程度が目安 | 理解不足があればその場で補足説明を受ける |
指導団体・スクールによって運用の表現や再受験の回数上限には幅があるため、正確な扱いは受講予定のスクールに確認してください。一度読んだだけで満点を取る必要はなく、わからないところをそのままにしないことが学科講習の本来の目的です。
実技はできるまで反復練習するのが基本設計
プール講習・海洋実習の課題ができなかった場合も、その日のうちに終了・不合格が確定するわけではありません。時間を追加する、日程を調整する、少人数や個別対応に切り替えるといった形で、できるようになるまでサポートするのが基本的な考え方です。

実技で時間がかかりやすい課題の例
- マスクの中に入った水を抜く(マスククリア)
- レギュレーターを一度外して咥え直す
- 中性浮力を保ちながら移動する
- 足のつかない場所での立ち泳ぎ・浮き身
これらは多くの初心者が最初はうまくできない課題です。数回で感覚をつかむ人もいれば、数日かけて慣れる人もおり、個人差があること自体が前提とされています。焦らず反復することが結果的に近道になる場合が多いとされています。
多くの人が本当に不安なのは「合否」より別の3つ
ここまでで学科・実技に一発不合格の仕組みが基本的にないことを見てきましたが、実際に受講前の不安として多いのは合否そのものではなく、次の3つであることが多いとされています。それぞれに具体的な対処法があります。
不安1: 体力・水に顔をつける恐怖心
水に顔をつけることへの恐怖心は、多くの初心者が経験するものです。プール講習では浅い場所から少しずつ水に慣れていく段階的な進め方をとるスクールが多く、恐怖心があることを事前に伝えておくと、ペースを落として対応してもらいやすくなります。体力面についても、休憩を挟みながら進める、無理のないペースで課題をこなすといった配慮がなされる場合が多いとされています。
体力や持病に不安がある場合、自己判断で無理をせず、最終的な参加可否は必ず医師またはインストラクターに事前相談してください。心臓疾患・喘息・妊娠中などに該当する場合は、医師の診断書が必要になることがあります。
不安2: インストラクターとの相性
講習は数日間、同じインストラクターと近い距離で過ごすことになります。指導スタイルが自分に合わないと感じると、それだけで不安や苦手意識が増してしまうことがあります。
対処法として、契約前に体験ダイビングで一度そのショップ・インストラクターと潜っておく方法が有効です。体験ダイビングは講習ではなく気軽に参加できるため、雰囲気や指導スタイルを事前に確認する機会になります。口コミで「丁寧」「せかされない」といった指導スタイルに関する評判を確認しておくのも一つの方法です。
不安3: 泳力への自信の無さ
泳ぐことが得意でなくても、ダイビングは器材の浮力を使って「漂う」動作が中心のため、競泳のような泳力が必須というわけではありません。とはいえ、オープンウォーター講習には一定の泳力・浮き身の確認が含まれるのが一般的です。
不安が強い場合は、プール実技を先に受けられるスクールを選ぶ、講習前に近所のプールで軽く泳いで感覚をつかんでおく、といった対策が有効です。指導団体ごとの泳力確認の考え方や、費用・日数の違いについてはダイビングライセンス完全比較|PADI vs SSI vs NAUIで詳しく比較しています。
講習前にできる4つの不安対策
| 対策 | 内容 | 向いている不安 |
|---|---|---|
| 体験ダイビングを先に受ける | 講習前に水中の感覚とショップの雰囲気を確認する | 恐怖心・相性 |
| プール実技を先に受けられるスクールを選ぶ | 海洋実習の前にプールで慣れる時間を確保する | 泳力・恐怖心 |
| 申込み前に電話・メールで相談する | 体力や持病、不安な点を事前に伝えておく | 体力・持病 |
| 少人数・個別対応のプランを選ぶ | 自分のペースで進められる講習形態を選ぶ | 相性・ペース |
いずれも当日ではなく申込み前に手を打てる対策です。不安を抱えたまま申し込むよりも、事前に一つでも対処しておくことで、当日の負担は大きく減ります。
実際に困った場合、講習はどうなるか
体力的に厳しい、恐怖心が強くてその日は先に進めない、といった場面に実際に直面した場合も、多くのスクールでは日程の調整や個別対応で対応します。

- その日はプールまでにとどめ、海洋実習は別日に持ち越す
- 講習日程を延長し、追加の練習時間を設ける
- どうしても難しい場合は、その回で修了できるコース内容を見直す
対応の範囲や柔軟さはスクールによって差があるため、不安が大きい場合は複数のスクールに事前相談し、対応可能な範囲を比較しておくと安心です。医療・安全に関わる最終的な判断は、必ず医師またはインストラクターに相談のうえで決めてください。対応方針や指導スタイルはショップ一覧からも確認し、気になる複数のショップに問い合わせて比較することをおすすめします。
まとめ

ダイビングの講習には、学科試験・実技のいずれも一発勝負で不合格が確定するような仕組みは基本的にありません。学科は復習して再受験、実技はできるまで反復練習するのが一般的な設計です。実際に多くの人が不安に感じているのは合否そのものよりも、体力・恐怖心・インストラクターとの相性・泳力への自信の無さであることが多く、それぞれに体験ダイビングの活用や事前相談といった具体的な対処法があります。指導団体やコースによって運用には幅があるため、不安な点は必ず受講予定のスクールに事前確認してください。
指導団体ごとの費用・日数・通用性の比較はダイビングライセンス完全比較|PADI vs SSI vs NAUIを参考にしてください。
まずは気軽に始めたいという方は、プラン一覧から体験ダイビングやCカード取得コースを条件で絞り込んで比較できます。
よくある質問
- 学科試験で一定の正答率に届かない場合、その場でコース自体が打ち切りになるケースは一般的ではありません。間違えた問題の該当箇所を復習し、再度確認テストを受ける形で進めるスクールが多いとされています。ただし運用は指導団体・スクールによって異なるため、正確な扱いは受講予定のスクールに確認してください。
- 多くのスクールでは、間違えた問題の周辺知識をインストラクターと一緒に見直したうえで再確認する形を取っており、回数の上限を設けていない場合が多いとされています。ただし団体・コースにより運用は異なるため、事前に確認すると安心です。
- その日のうちにできなければ即終了、ということは一般的ではありません。多くのスクールでは、できるまで反復練習する、時間や日程を追加する、少人数や個別対応に切り替えるといった形で対応します。ただし体調や安全上の理由で日程の見直しが必要になる場合はあります。
- 泳ぎの得意・不得意よりも、水中でリラックスして呼吸できるかが重要とされています。泳力に不安がある場合は、事前にプール実技を先に受けられるスクールを選ぶ、体験ダイビングで水に慣れておくといった対策が有効です。正式な泳力の基準や対応可否はスクールにより異なるため、申込み前に相談してください。
- 恐怖心は多くの初心者が経験するもので、克服できないまま終わることは少ないとされています。プール講習で段階を踏んで慣れていく進め方をとるスクールが多く、事前に恐怖心があることを伝えておくと、ペースを落として対応してもらいやすくなります。
- スクールによっては担当インストラクターの変更や、少人数制・プライベート講習への切り替えに対応している場合があります。相性の不安がある場合は、契約前に体験ダイビングで一度会っておく、口コミで指導スタイルを確認するといった方法が有効です。
- 心臓疾患・喘息・妊娠中などの持病がある場合は、医師の診断書が必要になることがあります。体力面の不安も含め、最終的な参加可否の判断は自己判断せず、必ず医師またはインストラクターに事前相談してください。
- いきなりCカード取得コースに申し込むのではなく、まず体験ダイビングで水中の感覚とインストラクターとの相性を確認するのも一つの方法です。不安な点は申込み前に電話やメールでスクールに伝え、当日のサポート体制を確認しておくと当日の負担が減ります。