ウェットスーツ厚さの選び方|3mm・5mm・7mmの違いと季節別の目安

「ウェットスーツは何mmを選べばいいのか分からない」という悩みは、初心者だけでなく数回潜った経験者にもよくあります。厚さの違いは保温性と動きやすさのバランスに直結するため、水温・季節・エリアに応じた目安を知っておくと、レンタルでも購入でも失敗しにくくなります。
ウェットスーツの厚さは何で決まるのか

ウェットスーツの厚さは、着用する海域の水温で決めるのが基本です。厚いほど保温性が上がる一方で、伸縮性が落ちて動きにくくなるため、「必要以上に厚いものを選ばない」ことも快適さの条件になります。
ウェットスーツはゴム(ネオプレン)と体の間に薄い水の層を作り、その水を体温で温めて保温する仕組みです。生地が厚いほど熱が逃げにくくなりますが、関節部分が硬くなり泳ぎにくさや脱ぎ着のしづらさにつながります。そのため多くのメーカーは、体幹部分を厚く・腕や脚の可動部分を薄く作るなど、部位ごとに厚みを変えた設計を採用しています。
厚さ別の特徴一覧
| 厚さ | 想定水温 | 主な用途 | 動きやすさ |
|---|---|---|---|
| 3mm | 26℃以上 | 沖縄・リゾート地の夏、体験ダイビング | ◎ 動きやすい |
| 5mm | 22〜26℃ | 沖縄の春秋・冬、本州の夏 | ○ 標準的 |
| 7mm | 20℃未満 | 本州の冬、水温の低い海域 | △ やや動きにくい |
| ドライスーツ | 20℃未満(特に15℃以下) | 本州の冬、冷水域 | △ 専用講習が推奨される |
季節・エリア別のおすすめ厚さ

沖縄など水温の高いエリアでは3mmが中心で、本州や冬場は5mm以上を検討するのが目安です。同じ「冬」でもエリアによって必要な厚さが大きく変わるため、行き先の水温を事前に確認しておくと安心です。
沖縄・南西諸島の場合
沖縄の海水温は夏場(6〜9月)で26〜29℃程度、冬場(12〜3月)でも21〜23℃程度とされ、本州よりも年間を通じて水温が高いのが特徴です。この水温帯では、多くのショップが夏は3mm、冬は5mmを標準として器材を用意しています。
| 時期 | 目安の水温 | 標準の厚さ |
|---|---|---|
| 6〜9月(夏) | 26〜29℃ | 3mm |
| 4〜5月・10〜11月(春秋) | 24〜27℃ | 3〜5mm |
| 12〜3月(冬) | 21〜23℃ | 5mm(+フードベスト併用も) |
伊豆・本州の場合
伊豆など本州の海は沖縄より水温が低く、季節ごとに厚さを切り替えるのが一般的です。冬場は水温が15℃を下回ることもあり、5mmでは寒さを感じやすくなるため、7mmやドライスーツへの切り替えを検討するダイバーが増えます。ドライスーツは水を体に触れさせずに空気の層で保温する構造で、着用には専用の講習が推奨されています。エリアごとの正確な水温や中止基準は時期によって変わるため、最終的な服装の判断はショップのインストラクターに相談してください。
レンタルと購入、どちらを選ぶべきか

年に1〜2回程度のダイビングならレンタルで十分ですが、頻度が増えるなら購入を検討する価値があります。判断の分かれ目は「年間の潜水回数」と「サイズが合うレンタル品にすぐ出会えるか」です。
レンタルは体験ダイビングのプランに含まれていることが多く、追加料金なしか数千円程度で借りられます。一方で購入は初期費用がかかるものの、自分の体型にフィットしたものを繰り返し使えるため、長期的にはコストと快適さの両面でメリットが出てきます。
料金相場の比較
| 項目 | 料金目安 | 備考 |
|---|---|---|
| レンタル(都市型ショップ) | 1日5,000〜10,000円 | BCD・レギュレーター等とセットの場合が多い |
| レンタル(沖縄など離島・リゾート) | 1日3,000〜5,000円 | 体験ダイビングのプラン料金に含まれる場合も多い |
| 購入(既製品) | 50,000円前後〜 | サイズ展開の範囲内であれば比較的安価 |
| 購入(オーダーメイド) | 70,000〜100,000円程度 | 既製品にフィットしにくい体型向け |
上記はダイビング業界で公開されている一般的な相場の目安であり、実際の料金は加盟店・時期・在庫状況によって変動します。正確な金額は各ショップの予約ページで確認してください。
レンタルが向いている人
- 年に1〜2回程度、旅行のたびに潜る人
- まだ自分に合う厚さ・サイズが分からない初心者
- 荷物を増やしたくない人(かさばるため持ち運びの負担が大きい)
購入が向いている人
- 年に5回以上など、継続的に潜る予定がある人
- レンタル品のサイズが合わず、擦れや浮力の違和感を繰り返し感じている人
- 特定の水温帯(自宅から近い海など)で潜る機会が多い人
サイズが合わないと起きる問題
サイズが合わないウェットスーツは、保温性の低下と肌の擦れという2つの問題を引き起こします。厚さの選び方が正しくても、サイズが合っていなければ狙った保温効果は得られません。
大きすぎるサイズは、生地と体の間に隙間ができて水が出入りしやすくなり、体温で温めた水がすぐに入れ替わってしまうため、実際の厚さよりも寒く感じやすくなります。逆に小さすぎるサイズは、関節部分の可動が制限されて動きにくくなるだけでなく、首元や脇、膝の裏など生地が擦れる部分に痛みや傷ができることがあります。レンタルの際は「厚さ」だけでなく「サイズ」も必ず伝え、試着できる場合は肩・脇・膝の裏の余裕を確認しましょう。
サイズ確認のチェックポイント
| 部位 | 確認する内容 |
|---|---|
| 首元 | 指1本入る程度の余裕があるか(きつすぎない) |
| 肩・腕 | 万歳の姿勢で突っ張らないか |
| 膝の裏 | しゃがんだときに生地が食い込まないか |
| 全体 | 立った状態で生地がだぶついて水が入りやすくないか |
フードベスト・インナーによる保温性の調整

厚さを上げる以外にも、フードベストやインナーを重ねることで保温性を調整できます。3mmや5mmのウェットスーツ1着だけで対応範囲を広げたい場合に、まず検討したい選択肢です。
フードベストは頭から胸・背中を覆う保温用のアイテムで、熱が逃げやすい首元や頭部をカバーします。5mmのウェットスーツにフードベストを1枚追加するだけで、7mmに近い保温性を得られる場合もあり、荷物を増やさずに防寒レベルを調整したい人に向いています。ラッシュガードやヒートテック素材のインナーをウェットスーツの下に着用する方法も、日焼け防止と保温を兼ねられる手軽な対策です。
まとめ

ウェットスーツの厚さは、水温を基準に3mm(26℃以上)・5mm(22〜26℃)・7mmまたはドライスーツ(20℃未満)と選ぶのが基本です。沖縄など水温の高いエリアでは3〜5mmが中心になりますが、伊豆や本州の海、特に冬場は厚手のスーツやドライスーツも検討範囲に入ります。初めての方はまずレンタルで自分の体感を確かめ、通う頻度が増えてから購入を検討する順番が失敗しにくいでしょう。持ち物全般については那覇ダイビング持ち物リスト完全版も参考にしてください。
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よくある質問
- 水温で決めるのが基本です。26℃以上なら3mm、22〜26℃なら5mm、20℃を下回る場合は5mm+フードベストや7mm、ドライスーツが目安になります。同じ水温でも寒がりな人はワンランク厚いものを選ぶと安心です。
- 沖縄など水温の高い時期・エリアの体験ダイビングでは3mmが標準で、ショップ側もそれを基準に在庫を揃えています。水温が低い時期は5mmが標準になるため、自分で選ぶ場面は少なく、ショップの案内に従えば問題ありません。
- 年に1〜2回程度なら1日3,000〜8,000円のレンタルで十分です。年に5回以上潜る、サイズが合うものが見つからず毎回不快に感じる、といった場合は既製品5万円前後からの購入を検討する価値があります。
- サイズが大きいと隙間から水が入れ替わり保温性が落ち、小さいと擦れや動きにくさの原因になります。特に冬場は保温性の低下がそのまま体感の寒さに直結するため、サイズ確認は厚さの選び方と同じくらい重要です。
- 沖縄の水温は夏場26〜29℃、冬場でも21〜23℃程度とされ、夏は3mm、冬は5mmが目安です。多くのショップでは冬でも3mmと5mmの両方を用意しており、事前に厚さの希望を伝えておくと在庫確保がスムーズです。
- 伊豆など本州の海は沖縄より水温が低く、季節によって5mm・7mm・ドライスーツを使い分けるのが一般的です。冬場の水温は15℃を下回ることもあり、保温対策は沖縄よりも慎重に検討する必要があります。最終的な判断はショップのインストラクターに相談してください。
- ウェットスーツは薄い水の層を体温で温めて保温するのに対し、ドライスーツは内部に水を入れず空気の層で保温します。水温20℃を下回る環境ではドライスーツの方が快適とされますが、着用には専用の講習を受けることが推奨されています。
- 頭から胸・背中を覆う保温用のインナーで、ウェットスーツの下や上に重ねて着用します。体の熱が逃げやすい首元・頭部を保温できるため、5mmスーツに1枚追加するだけで防寒性を上げられる手軽な方法です。